ますずしに押しずし、かぶらずしなど郷土料理としてたくさんのすしがある富山県。
どうしてこのようなすし文化が根付いたのか?おいしさを支える3つのヒミツとは…??
一方で、環境の変化などによって将来すしが食べられなくなるかもしれない!?
参加した児童が「富山湾すしレンジャー」の一員になって、富山のすしを大調査してきました。
【開催日時】
2024年7月25日(木)~7月27日(土)
【場所】
富山県内各所
最終日の朝は氷見市の海岸へ。
近年、増えすぎたムラサキウニが海藻を食べ尽くしてしまう「磯焼け」が県内でも問題になっています。
氷見高校海洋科学科の生徒たちはこのウニを駆除する活動を行っており、その様子を見学しながらお手伝いしました。また、高校生は捕獲したウニを廃棄野菜で育て、商品化することを目指しているそうです。
富山県栽培漁業センターの実習室で行っている養殖の様子を見学し、活動についての講義も受けました。
「この活動が広まってウニに価値がつくようになれば、磯焼け問題の解決にもつながる」と同校の中木先生。
身近な海の問題にふれると同時に、年の近い高校生の活動を知ることで、自分たちにできることは何かを考えるきっかけになりました。
3日間ですしに関するさまざまなことを学んだ子どもたち。
今度は職人になりきって、すしを自分で握ります!握り方を教えてくださったのは、新湊すし塾の坂橋さん。
テーブルにはマグロ、イカ、サーモンなど、8種類のネタと酢飯が用意されました。坂橋さんがお手本を見せたあと、子どもたちも実際に握っていきます。
シャリの重さを計って、握って、ネタをのせて…。手順通りにしないとシャリが崩れてしまうなど、普段何気なく食べている握りずしの技術の難しさを感じました。
だんだん手つきも慣れていき、無事に握りずしが完成!握りたてを頬張る嬉しそうな表情が見られ、なかには「将来すし職人になりたい」と話す子もいました。
イベントの最後は、3日間で学んだことをアウトプットする時間です。クリエイティブディレクターの居場さん、デザイナーの金森さんを講師にお招きし、富山のすしの魅力を伝えるオリジナルラッピング電車のデザインに挑戦しました。
今回は、富山湾の魚がのったすしと、それを構成する魚・米・水などをちぎり絵で表現することに。
富山湾を代表するブリ、ホタルイカ、白エビ、ベニズワイガニなど、子どもたちから「これを描きたい!」という積極的な意見があがりました。
担当する題材が決まったら、鉛筆で下絵を描いて、ちぎった折り紙やチラシを貼っていきます。
3日間で見たり食べたりしたものから想像を膨らませ、個性あふれる作品を完成させました。
子どもたちのちぎり絵がデザインされたラッピング電車は、11月1日の「すしの日」に合わせて富山市内で運行開始される予定です。
・はじめてシュノーケリングを体験しました。小さな魚でしたが、目の前で泳いでいるのを見ることができて嬉しかったです。(小学6年生・女子)
・牛乳パックを使って押しずしを作れることにびっくりしました。家でも挑戦して、富山の郷土ずしの文化を残していきたいと思いました。(小学6年生・男子)
・漁港の仕事についてよくわかりました。とくに、昔から続いているサンマ漁船の話が印象に残りました。いろんな魚を見ることができて楽しかったです。(小学6年生・男子)
・漁港で見たアマダイやウマヅラハギが午前中のうちにスーパーに並んでいるのを見て、富山湾の近さを感じました。スーパーがSDGsに取り組んでいることも知りました。(小学5年生・男子)
・ちぎり絵では、富山の魚を代表するブリと白エビを担当しました。自分の作品が電車になって街を走るのが楽しみです。(小学5年生・女子)
イベント名 | 海と日本プロジェクトin富山県「富山湾すしレンジャー」 |
参加人数 | 20名 |
日程 | 2024年7月25日(木)~27日(土)2泊3日 |
場所 | 富山県内各所 |
主催 | 一般社団法人とやまミライラボ |