富山県では、今年度ミニボート乗船における事故が相次いでおり、昨年・一昨年と年間5隻だった事故件数が、5月現在ですでに6隻となっている。ミニボート(長さ3m未満、エンジン出力2馬力以下のボート)は、小型船舶免許や検査が必要なく、インターネットなどでも気軽に購入できることやコロナ禍で密を避けるレジャーとして、乗船率が伸びている傾向にあるのではないだろうか。事故の多くが乗船歴3年以内の初心者が多いこともあり、ぜひ、富山湾でのマリンジャーに出かける前に伏木海上保安部が毎年制作している冊子「安全運航のために」を一読してほしい。冊子には、遵守事項や出航前の安全点検、富山湾における注意区域や気象に関する注意点などが掲載されている。特に富山湾は、「定置網」の注意区域や「寄り回り波」などが発生しやすい特徴もあり、航行が難しい側面もあるという。海上保安部では、この冊子を県内各地の漁協やマリーナ、釣り具店などで配布しているほか、「第九管区海上保安本部」のホームページでも公開している。
また、国土交通省・海上保安庁もミニボートに乗船する際の注意事項として
・急に立ち上がらないようにしましょう!
・オールで帰る事ができる範囲で活動しましょう!
・波の方向に十分注意しましょう!
・認識旗を立て、見張りを確実に行いましょう!
・救命胴衣を確実に着用しましょう!
・連絡手段と救助体制を確保しましょう!
・夜間は船を出さないようにしましょう!
・こまめに天気情報をチェックしましょう!
・基本的な交通ルールを覚えましょう!
と呼びかけている。
伏木海上保安部HP:
https://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/fushiki/index.html
第九管区海上保安本部HP:
https://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/
(海と日本プロジェクトin富山県 事務局)