富山市立水橋西部小学校で、富山湾おさかなドンジャラを活用した特別授業が行われました。
「とやまの魚ってすごい! 〜ドンジャラからお魚博士になろう〜」と題して、講義やドンジャラのプレー、生きた魚を触る体験が行われ、子どもたちは楽しみながら富山湾と魚について学びました。
特別授業が行われたのは、4年生21人のクラスです。講師を務めたのは「富山のさかなクン」こと東京海洋大学 大学院2年生の大屋進之介さん。大屋さんは、海の身近さや水産の魅力を多くの子どもたちに教える活動を行なっていて、水橋西部小学校の卒業生でもあります。
まず、大屋さんが「魚を食べるのは好きですか?」と問いかけると、ほとんどの子どもが手を挙げました。テーマへの関心の高さがうかがえたところで、大屋さんが富山湾の特徴について解説。日本で3番目に深い海であること、約500種もの魚が生息することなどが紹介されると、子どもたちは富山の海と魚のすごさに驚いた様子でした。
では、実際に富山湾にはどんな魚がいるのか? 富山湾に生息する15種の魚が登場する「富山湾おさかなドンジャラ」をプレーして学びます。このドンジャラは、海洋教育教材として富山県内の小学校に配布されたもので、水橋西部小学校の子どもたちも普段からプレーしているそうです。
ブリ、ホタルイカ、マグロ、リュウグウノツカイなど…。子どもたちの身近な富山の魚が描かれているとあって、プレー中に「この魚知ってる!」という声が多数聞こえてきました。また、旬の季節や「深海魚」「川魚」などの特徴ごとに決められた組み合わせを揃えながら、富山湾の魚にまつわる知識を身につけました。
ドンジャラのプレー終了後、教室にはなんと本物の魚が運ばれてきました! 大屋さんが特別授業のために用意したコヅクラ(ブリの幼魚)、甘エビ、ベニズワイガニ、ウマヅラハギの4種類で、どれも富山湾おさかなドンジャラに登場する魚です。うち2種類は、小学校から徒歩10分弱の場所にある水橋漁港で水揚げされたもの。子どもたちは生きた魚を見て、触って、大興奮! 魚の形だけでなく、感触やにおいまで感じ取ることができたようです。
最後に、地元・水橋の漁業について大屋さんから紹介されました。漁師さんたちの努力によって、地元の漁港でたくさんの魚が水揚げされていることを知った子どもたち。質疑応答の時間には、海水温上昇や海ごみ問題についての質問も飛び交い、海・魚への関心がさらに深まる有意義な授業となりました。