先月7月20日(金)午前9時14分ごろ
射水市庄西町の伏木指向灯から北東約3・5キロ付近の富山湾沖で
パトロール中の伏木海上保安部の巡視船「のりくら」が、体長約10メートルの
クジラを発見しました。
このクジラは、
2003年に新種と判明した「ツノシマクジラ」の可能性があるということで、
専門家に、電話取材させていただきました。
取材:国立科学博物館
動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島 木綿子研究員
Q:今回発見されたクジラは、
ツノシマクジラの可能性が高いのでしょうか?
回答:ツノシマクジラはヒゲクジラの一種。1998年に日本海にある山口県の角島に漂着し、2003年に新種として発表されている。
背びれ後部の先端が曲線状になっているのが特徴で、今回発見されたクジラは、写真を見ても、背びれがカギ状の形になっており、非常に可能性は高い。
海外では多くみられ、インド洋のマダガスカル沖では普通に泳ぐ姿が見られるほか、台湾でも泳いでいる姿が見られる。
Q:富山湾で発見された何か要因などはあるのでしょうか?
回答:日本でどういう回遊をしているかわからないため、要因などはわからない。
今回、日本で泳いでいる姿が目撃されたというのは、非常に珍しいとのことでした。
まだまだ、謎が多い今回の富山湾でのクジラの目撃。海と日本プロジェクトin富山県では、今後も注目していきます。