海や川での水難事故を防ごうと、富山のライフセーバーたちがユニークな啓発活動を行っています。
取り入れたのは、イカの形をしたウエットスーツ「イカポンチョ」です。
富山市のプールで水難事故防止の講習会が開かれ、参加者がこのイカポンチョを着用しました。
これは、日本水難救済会が溺れた際に推奨している「イカ泳ぎ」を普及させるために作られたもので、イカ泳ぎをしやすい構造になっています。
指導にあたった宮田さんは、「浮力があって水の中で浮くので、海やプールが苦手なお子さんでも、これを着てイカ泳ぎや水遊びを楽しんでもらえたらと思います」と話します。
イカ泳ぎは、お腹を上にして顔を水面に向けた姿勢で行う泳ぎ方です。手は水中から出さずに水中で平泳ぎの逆のように動かし、足は平泳ぎのように動かします。顔が上を向くため呼吸がしやすく、慌てた場合でも空気を吸うことができるのが特徴です。
水中で溺れた場合、手を上げてバタバタと動いてしまい、そのまま沈んでいくケースが多いといいます。一方で、イカ泳ぎは浮いた状態を保ちながらゆっくりと進むことができます。イカポンチョは、その姿勢を取りやすいよう工夫されています。
宮田さんは「水泳が得意でも溺れない可能性はゼロではありません。イカ泳ぎを知ってもらい、水の事故が一件でも減っていけばと思います」と呼びかけています。