開館から110周年を迎えた魚津水族館。その一画にある小さなコーナーで悠々と泳ぐ魚たちの中には、絶滅が危惧されている魚がいます。流れの緩い環境を好んで生息しているタナゴの仲間「ミナミアカヒレタビラ」です。
野生での存続が困難とされる絶滅危惧1種や県の保護条約にも指定されています。減少した原因は、産卵に必要な二枚貝が生息する、川や用水が減ったためです。魚津水族館では、5年前からミナミアカヒレタビラの保護活動を開始しました。この事態を訪れた人に知ってもらおうと展示を行い、人工繁殖ができないか模索をはじめました。ふ化したものを育てる環境を整えることは難しく、成功するまでに5年がかかったそうです。