昭和40年代を境に、全国で徐々に姿を消した木造船。
富山県氷見市で3代に渡って造船業を営む、番匠光昭さんは見習いからはじめて60年。今や国内にほとんどいなくなった、木造の和船づくりの技術をもつ、船大工です。
今年77歳になる番匠さん。今も、県の内外から木造船の修理の依頼を受ける傍ら、失われつつある技術を未来に残そうと、自らの作業のようすを本にまとめています。
「地元で育った木を利用して船大工が船をつくる。地元の皆と仲良くやりながら商売できるところが楽しみ」氷見の豊かな自然こそが船づくりの源だと番匠さんは語っていました。