海を未来へ引き継ぐアクションの輪「海と日本プロジェクト」。
その旗振り役の日本財団が今年、環境省とタッグを組み、
世界に向けて発信する取り組みが動き出しています。
海ごみ対策プロジェクト
四方を海に囲まれた日本から今年、世界に向けて発信する取り組み。
2月、東京、日本財団ビルで発表された「海ごみ対策プロジェクト」です。
世界共通の課題となっている海ごみ、特に海洋プラスチック問題の解決に向け、
国際社会でリーダーシップを発揮する狙いがあります。
【原田義昭環境相】
「海洋環境保全に向けた機運を盛り上げ、国民各界各層の取り組みを促すとともに
我が国の取り組みを国内外に発信し、海洋プラスチック問題の解決に向けて
リーダーシップを発揮して参りたい」
【日本財団 笹川陽平会長】
「日本が率先したモデルケースをつくろうと(環境省と)合意に達した」
広く世界へ発信へ 取り組みの柱は3つ
まずは、5月30日の「ごみゼロの日」から始まる「海ごみゼロウィーク」。
全国2000か所、80万人が参加する清掃活動です。
そして、海ごみ対策に取り組む企業や団体、個人の優秀な事例を表彰する
「海ごみゼロアワード」。
4月10日まで、全国のモデルとなるような事例の応募が受け付けられます。
そして、これらの取り組みを今年6月、日本で開催のG20にあわせて開かれる
「海ごみゼロ国際シンポジウム」で広く世界に発信します。
1人ひとりが行動を
こうしたオールジャパンの取り組みが始まった中で
富山県でも海を守ろうという動きが一層、広がりを見せようとしています。
【富山市にあるNPEC(環日本海環境協力センター)中山純一さん】
「NPECでは市民参加の海辺の漂着物調査を毎年実施、その結果、海岸のごみの多くは
(河川の)上流から海へ流れ着くパターンで、上流の人の責任が非常に大きい」
このプロジェクトでは、1人ひとりが、そして社会全体が
海にごみを出さないという決意のもとで行動し、
世界共通の課題解決の道を示すことにしています。