今日から3月。富山湾に春を告げるホタルイカ漁が解禁になり、悪天候で漁の中止が心配された中、滑川漁港では午前3時半に、6隻の漁船が30分ほど早めて沖合およそ2キロに設置された定置網へと向かいました。定置網を手際よく引き揚げて徐々にホタルイカを追い込み、船の上では魚などといっしょに水揚げされた中から、一匹一匹ホタルイカを探す仕分け作業が行われます。きょうは定置網4か所での漁でしたが悪天候などで初水揚げは過去10年間で最も少ない6キロに留まりました。このため、浜値は1キロあたり1万5500円と、去年の初水揚げより3500円も高くなったということです。ホタルイカ漁は4月から5月にかけて最盛期を迎え、6月ごろまで続きます。ただ、県水産研究所は、今年は海水温の上昇が早く漁期が短くなる可能性があり、今シーズンのホタルイカの総漁獲量を平年の1,855トンの6割程度、1,100トンから1,200トンと予想しています。