一般社団法人とやまミライラボは、「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」の「深海基礎講座②」を6月15日(土)に実施。深海スーパーキッズ10名が参加し、海上保安庁・火山調査官の南宏樹さんから、富山湾の地形について学びました。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
内容 | 深海基礎講座② |
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日時 | 2024年6月15日(土) |
場所 | 富山テレビ放送(富山市新根塚町1-8-14) |
参加人数 | 応募者の中から選考された小学5年~中学2年10名 |
まずは、「日本三大深湾」のひとつとされている富山湾の地形図に色塗りをしました。
水深ごとに色分けをして塗っていくと、富山湾は、周辺の海に比べて急に深くなっていることがわかりました。
また、海底谷とよばれる、海の中にある谷にも線をひいてみると…川の流れと深海の谷がつながって出来ていることに気付きました。このことを通じて、陸地と海の密接な関係を知ることが出来ました。
続いて、能登半島地震が富山湾へ与えた影響についても解説してもらいました。
地震によって、地上で地滑りが発生したのと同じように、富山湾でも海底が崩落していたのです。その様子を水中ドローンの映像などを通して教えてもらいました。
底生動物がいなくなってしまったり、定置網やカニかご漁にも被害が発生したり、地震の影響は海にまで及んでいたのです。
3Dメガネをかけると地形が立体的に見える地図を使い、富山湾に似た場所がないか探してみました。富山湾は、標高の高い北アルプスやその周辺の川から水が一気に海へと流れ出ることで海底が削られ、水深が深くなっている様子を確認。
そして、富山湾と同じく“日本三大深湾”のひとつである静岡県の駿河湾も、南アルプスから川の水が海に流れ込んで海底が深くなっていることを発見。富山湾と似ていることに気付きました。8月に予定している駿河湾遠征も、ますます楽しみになりました!
もともと海が大好きで色んなことを知っている彼らですが、今回の講義は初めて知る内容が盛りだくさんだった様子。「海底谷の発達について初めて知った」「富山の深海に住む魚についてこれから学習するのが楽しみ」といった声が聞こえてきました。
こちらから、イベントレポート動画もご覧ください♪
次回は、船に乗って富山湾深海を調査するプログラム。どんな発見があるのか楽しみです!
団体名称 | 一般社団法人とやまミライラボ |
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URL | https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/ |
事業活動の概要 | 富山県の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動や子どもを中心とした海洋教育を推進。また、海洋ごみ削減のために富山市と連携した取組みなど。 |